塵芥の風積地:PULLTOP「この大空に、翼をひろげて」レビュー

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『この大空に、翼をひろげて』たった一つの青春がここに―

予想・期待通りのものを提供してくれる優等生。

PULLTOP第11作、略称が「この空」なのか「大空」なのか「ころげて」なのか
結局定まらなかった、ADV「この大空に、翼をひろげて」のレビューです。

体験版の感想はこちら

ネタバレ注意。ネタバレ注意。

総合シナ 
 リオ
キャラムービー音楽演出シス 
 テム
72677666676


プレイ時間はたぶん総計15時間くらい。
序章 3:10
共通 1:00
小鳥 3:00
あげは 2:20
双子 3:00
天音 2:30
結構長めのボリューム。序章としたものが体験版分の
双子が参加していないソアリング部活動です。
共通はその後から分岐するまで。小鳥の他に双子が若干長めに
見えますが、実際は途中分岐するものの合計です。
どう分かれるかは直接的明示しない方向で。


インストール容量は4.45GB。予約特典や修正パッチ1.01適応後。
適応前はメモるの忘れていたのでご容赦。ただ4Gは超えていたかと。
十分重たいですが思ったほどではなかったというのが正直なところ。


修正パッチが出ています。
修正はそれほどでもないですが機能の追加が
それなりに嬉しいのであてておくことをお勧めします。


天音にルート制限あり。小鳥をクリアすると
プロローグ途中にフラグ用選択肢が出現します。
推奨攻略順は……少々悩ましいところですが、
小鳥->あげは->双子->天音
の順が一番物語として整ってるかな?
ただまあ、天音が最後なら他はそこまで気にする
レベルでも無いかと思います。


■分野別評価

・シナリオ 6
青春と大空、グライダーのお話。
全体的に青臭いノリでただひたすらに空を目指します。
見方によってはヒロインより優遇されてるかも知れないですね。
それだけ情熱を込めていると言う事でもあるので、
彼らに共感出来る方ならとても楽しめる物になると思います。

と他人事みたいに書いたのは、私自身はその気にならなかったから。
丁度双子妹、依瑠みたいなスタンスでして、早い話が最後まで
彼らの理念に感じ入ることはありませんでした。別に空にも
グライダーにも興味が無い訳では無いのですけれどね。
ただ納得いかない、というそれだけのことです。

その辺りの適性は体験版やって貰えれば大体分かるかと思います。
体験版でもそれなりに山あったりしますが、終盤で息切れするような
ことも無かったように思いますし、実に安定した物語だったという印象。


ところでそんな私でも楽しめたのが双子ルート。
こちらのルートは他3人の話に比べてグライダー度が比較的少なめです。
その分人物の感情・心情描写に特化していて、ともすれば違和感を
覚えるほどなのですが私にとっては大変喜ばしいことでした。
担当誰でしょうね? 双子バナー貼りまくってる七烏未奏さんでしょうか?
※追記:でした
この話は極自然に共感することが出来、やはり感情移入は
想像出来ること、が条件として大事なのかなとか思わなくもなかった
次第であります。


と言う訳で私の今作お気に入りルートは双子ルート。
双子という特性を上手く使えている好例。
似ているからこそ対比が際立つのですよ。


・キャラクター 7
奇天烈とまではいきませんが少々尖ったヒロイン達。
天音の歳の差は殆ど感じることなかったです。

今作で特徴的と言ったら小鳥の車椅子……もですが
今回は天才二人を挙げておきましょう。
天音と依瑠は同じ天才として描かれていますが、纏っている雰囲気や
思考形態にはそれなりの差異が伴っています。それでいてそれっぽく
見せられているのは頑張っているなぁと。また、それでいて他のキャラの
見せ場を残している辺りは流石と言えるでしょう。天才いるから
任せておけば何でも出来ますじゃ面白味がないですからね。
ただ、そのため彼女らを見て印象として天才だと感じるかについては個人差。
例えば私の天才像って計算過程を大量書き出しはしないんですよね。
手を動かす速度って脳内の計算速度には敵わないですから。


お気に入りキャラは双子。の依瑠寄り。
好きな物はバラバラな双子が何故二人して主人公に惚れるのかは永遠の謎。
所作やファッションは似通っているので上手くその辺りに落ちたのですかね。
しかしほたるといい姉が強い今作。双子に関しては一応納得していますが。


・絵 7
一枚絵が80枚とSD絵が19枚で全99枚。それと特典パッチで追加9枚。
標準からやや多めクラスのボリューム。

質の方も問題なく広がりや空気感を出そうとしてかグラフィッカの人が
死んでそうなくらい背景面積多めの構図が少なくありません。お疲れ様です。
ただ、天音はイベント絵だとすこぶる垂れ目になってて不安定さがあるかも。


立ち絵。
ヒロインはポーズ3に腕差分。
サブキャラ以下はポーズ1で出演頻度に応じて腕差分あるかどうか。
距離は遠近2つと立ち絵ウィンドウの3種。
ヒロインの3つ目のポーズは多少特殊な扱いで使われにくいですが
基本的には柔軟度の高い表現が可能となっています。


背景。
数えるのは断念。最低23はあります。
多少行動範囲が狭いきらいはありますがそんな気にする
ほどではないですね。滑空時用の俯瞰視点が大変そうでした。


・ムービー 6
OPと2ndOP用とで2つ。
グライダーとか風車が大人気。


・音楽 6
鑑賞モードに登録されるのは全25曲。
こちらは若干少なめでしょうか?
せめて二人っきり用の曲もう一つ欲しかったですね。
どちらかというとしっとりなタイミングで
アップテンポな曲掛けられても似合わないです。

夏を感じさせるものやグライダー関連の曲が多く
見られたように思います。グライダーといえばこんな感じ!
と言った曲調イメージを私は持っていないので、
曲全体を見ると多少統一感が無いように感じられたところも。
1曲の中でイメージが変わるようなものもあったからかも知れませんが。
それと音色がどうも電子っぽさを纏っているように思います。
違っていたら申し訳ないですがドラムとか笛とか。


お気に入りの曲は
・Under drops
中盤以降の重奏が好み。
・Secret Garden
香る夏らしさが風情あります。


・歌 6
メインテーマとオープニングテーマの2曲。まさかのED曲無し。
マキシに入ってない時点でうすうす感じてはいたのですが。

どちらものびのびとした空の広大さを感じさせるような曲。
個人的にはあまり好きではない曲調。


・声 6
小鳥役である星崎イリアさんのキャラが良い味出してました。
他は改めて特筆する事無し。


・演出 7
立ち絵ウィンドウを用いることで中々賑やかな演出も出来る立ち絵処理
に始め、グライダーが関係したときはカットインやらアニメーションやら
3Dモデルやらとかなり気合の入ったことやってます。推してきます。
没入感を助ける意味では役立つことと思われます。


さて今回新エンジンに切り替わるにあたって色々と廃止された演出も。
例えばバックログ表示したときの位置同期、章タイトルの付与、
アフターやエピローグの類などが廃止されています。

バックログの件は知ったとき感動しましたけど、
実際の効果がどれほどのものかというのを考えると
無くなっても気にならないですね。
アフターは予約特典パッチが事実上それにあたりますかね。
で、章のタイトルがなくなったのは若干不便。
セーブしておきたいタイミングを逃すとかルート入った
タイミング知りたいだとかが難しくなってます。


・システム 6
体験版から大きく変化は無し。ですがパッチにて機能拡張。
前の選択肢に戻るとログからのバックジャンプが可能になります。

パッチあてる前はセーブスロットの妙な空白が何なのかと
気になって仕方なかったのですが、パッチあてると表示テキストが
書かれるようになって納得。でもこれって元々そういう想定です?

前の選択肢に戻るは実際シナリオスクリプト読み直して選択肢まで
戻る訳ではなく、選択肢を選んだ際裏でセーブしておいて、戻るとき
ロードする方式。なので「前」というのはシナリオのその場からではなく、
あなたにとって前回の選択肢に戻ります。お気を付け。

若干不便なのがロード時にログ取得してくれないこと。
そして何よりPCへの負荷が結構おおきめであること。


・総合 72、総括
というわけで「この大空に、翼をひろげて」でした。
キャッチコピーである「好きになるって、こういうこと。きっと」
にもしっかり触れられていますし、グライダーを通じた
青春ストーリーという物語としての完成度はかなり高いかと思われます。
個人的に助かったのが不愉快になる描写パターンが少なかったこと。
テキストをあまりそっちに割かずグライダーに取り組んだりいちゃいちゃ
したりとキャラが楽しんでいることを重視して描いてくれたのは良かったです。

最後。特に捻ってややこしくしているような部分もなく素直な作品です。
体験版が合うなら買って間違いないかと。
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2012/06/02(土) 01:24:59 | まとめwoネタ速neo
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