塵芥の風積地:ALcotハニカム「1/2 summer」レビュー

日記書いたりPCゲームのレビュー書いたり。行く先は風の向くまま気の向くまま。
ALcot ハニカム 『1/2 summer』 応援中!

やる前と後でキャッチコピーへの認識ががらりな作品。

ALcotハニカム第8作、3作ぶりのフルプライス作品
夏の想い出ADV「1/2 summer」のレビューです。

体験版の感想はこちら

ネタバレ注意。ネタバレ注意。

総合シナ 
 リオ
キャラムービー音楽演出シス 
 テム
74676577766



プレイ時間はたぶん総計12時間半くらい。
共通 1:40
つぐみ 2:20
澄空 2:50
叶 2:40
汐 2:10
TRUE 1:00
フルプライスらしいボリューム。正ヒロインっぽい
汐ルートが短めの結果になりましたが多分読むスピードによる誤差。
全体的には大体一緒の長さではないかと思われます。


インストール容量は4.35GB。修正パッチ1.01適応後4.44GB。
これ本当にALcot(ハニカム)作品? と思うほどの重さ。
圧縮法とか何か間違っていたりしませんかね。

修正パッチが出ています。
CG修正とかやってるらしいのでプレイ前に
あてておくことをお勧めします。


最終ルートに制限あり。ヒロイン全員クリアすると
そのまま続けて開始されます。
推奨攻略順は特になし。上記の通り最終ルートが決まっているので
特に問題はありません。順番関わる伏線もなかった筈。
お好きな順でどうぞ。


■分野別評価

・シナリオ 6
一夏バイトしに帰郷したら座敷童子にちょっかい掛けられるお話。
特定ヒロインのいない最終ルートがある都合上、そこに収束するような
形で個別ルートを設定する必要があり、その結果まあお世辞にも
上手い展開とは良いようもない事態になっていた気がします。
またライターさん内で設定の統一共有など上手くいっていなかった部分も
いくらか感じられましたね。

シナリオ全体で見れば、最後にはクロハの行動何かが明かされたり
色々散らばっている疑問点に説明付けていったりとそれなりの
纏まりを見せる設定です。が、先述の通りそこに行き着くまでに
頓挫したり、説明見ても納得までには至らなかったりする可能性も
否めません。個人的には一部分を除き大体しっくりきたかなと。

個別ルートの何が凄いって起承転結がなかったり、いわゆる事件1つで
最後まで引っ張っちゃうところ。前者は読み辛いだけですが後者は
良くここまで保たせられるなぁと感心したものです。

そんな中でお気に入りは澄空ルート。
作品としてやっちまった感のある締め方ですが、
それ故単体での物語性が比較的強いです。


・キャラクター 7
澄空以外は最初から高好感度。澄空も澄空でデレてからはまっしぐら。

みんなアプローチの方法が違うには違うので差異は出せているのですが
いかんせん仕様的な共通部もそれなりに通るのがネックと言えばその通り。

神出鬼没キャラが結構いるので基本賑やか。
騒がしいレベルかは人によるところ。でも叶は本当露骨というか
直接的すぎてヒロインって感じがしなかったですね。
分かっててやってる辺りが新鮮。

お気に入りキャラは……誰だ?
澄空ですかね。あの狭義的なツンデレが懐かしくて。


・絵 6
一枚絵が73枚とSD絵が10枚で全83枚。
うん、もっとあるべきかな。
一応SDは同一箇所で乱れ打ちした分も1枚カウントに
なっているので、もうちょっとあるにはあります。ちょっと。
ついでにお前誰だよレベルの違和感もつ絵が極稀に存在。

立ち絵。
ヒロインはポーズ2に腕差分。他はポーズ1で腕差分があるかどうか。
距離は固定。ですが表情は豊かな気がします。
うんこうしてみると立ち絵弱いかも。クロハですら棒立ちだし。

背景。
25前後くらい。多分。
行動範囲がちょっと狭いですかね。
旅館なので部屋が似たり寄ったりなのも。
ただ夕方や夜の描き方が好きです。


・ムービー 5
OPムービーが1つ。
オーソドックスにキャラとCGの紹介が基本で、
時折アクセント的に煽り文句。うん月並み。

曲と合わさって雰囲気は伝わりますが何か残るような
ムービーだったかは難しいところ。


・音楽 7
21曲+勢い重視の1ループが短い7曲で全28曲。
フルプライスとしては……少なめですかね。
ヒロインのテーマ曲あれば良いかもと一瞬思いましたが
使い所が難しそうなのでやめました。

曲調はともすればエロゲに合わなさそうなクールな曲が多め。
シリアス面の緩衝材になっていた……のかも知れない。
それと主題歌、と言うかED曲をアレンジしたBGMが非常に多いです。
7曲くらいだったかな? 後々良く聴いてみてちょっとこのメロディ
使いすぎじゃないかとは思いましたが、プレイ中は気にならなかったですし、
同じメロディで色んな顔を見せてくれるというのは面白い点。

全体的に雰囲気に合わせてBGMが流れると言うより、BGMが雰囲気を
作り上げて居るように感じられるのは良い点です。
今回特典にならなかったサントラですが、この先手に入れられるのでしょうか。
是非お願いしたいですね。

お気に入りの曲は
・Reminiscent
・Thunderhead Doze
・Present for you
・星渡り
・Milkyway
・KU・RO・HA
サクッと上げたら数が多めな程度に良質。
こういう作りの曲が好きなだけと言う事もありますが。


・歌 7
OPとEDの2曲。ボーカルは両方naoさん。
殆どfripSide時代の記憶しかなかったのですが、見方が変わりました。
BGMの影響でED曲の印象がとても強いですが、OP曲「木漏れ日フレネル」も
時の流れを疾走感で表現しており良い出来です。
ED曲「Anthem」はアンセムとしての歌と言うよりアンセムを歌った曲。
どちらの曲も言えることは、結構表現が直接的。作品を表す歌として
宜しいのではないでしょうか。


・声 7
普段はテキスト読んだらすぐ飛ばす私でも所々台詞全部聴きたくなるような演技。
桐谷華さん、藤咲ウサさん、秋野花さん等々。
何ですかね? 同じ声と思う範疇での感情というか演技の幅が広いんでしょうか。
単純に声質が好き以上のものがあるように思うのですが。


・演出 6
日付の感覚が捉えにくいです。
一瞬暗転したかと思ったらもう次の日とかあるので。
正確な日付は兎も角、日が変わったのは何か分かりやすいものが欲しかったところ。

立ち絵演出は基本柔軟ではあるのですが、感情アイコンの使い方というかタイミング
というか、時折違和感ありましたね。

フルプライスだったためか今回はルートクリア事にタイトル画面が変化。
最終ルートをクリアすると最後に曲が変わります。
ミドル作品みたいにメイン終わった時にがらっと変えるのも破壊力ありますが、
こういうのも効きますね。こういう演出は何より終わった感が得られて好きです。


・システム 6
体験版から細々調整入っている模様。
私が気付いたのはバックログの一画面分が3台詞から5台詞に
詰められていること、テキストウィンドウからのQセーブしたときに
確認ダイアログ登場などですかね。
フェイスウィンドウがボケ気味なのは何とかして欲しかったところ。

何故か立ち絵鑑賞モードがオミットされました。
ミドルプライスの前作に付いてて今回無いとは残念と言う他なし。
あまり反響無かったんですかね。確かに実装は手間でしょうし。
ついでに言うとボイスブーストもありません。

などなど、便利機能がばしばし無くなってはいますが
基本機能は十分に備えているので使い辛いという事は無いかと。
あーでもテキストウィンドウ右端のセーブボタン類は
当たり判定がボタンの形と合っていないので若干困ります。


・総合 74、総括
というわけで「1/2 summer」です。
それなりの点数なのにあまり褒めてない気がする。何故だろう。
悪くはないんですがマイナス点も目立っていたので、
私の対ALcot色眼鏡が良い感じに発動してるだけかも知れないですね。

やる前は「こんなので良いの?」と思ったキャッチコピーですが、
今やり終わった後に見ると「ああ他にないわ」な気分です。
それだけこの作品を表すには適した言葉。夏の思い出ADVは伊達じゃない。

これは夏の思い出。陽炎のように泡沫のように吹けば消える一時の夢。
深いこと考えずに状況を楽しむ見方も求められるのかも知れません。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://farsying.blog14.fc2.com/tb.php/1088-4141bf40
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
やる前と後でキャッチコピーへの認識ががらりな作品。ALcotハニカム第8作、3作ぶりのフルプライス作品夏の想い出ADV「1/2 summer」のレビューです。体験版の感想はこちら。ネタバレ注意。
2012/07/03(火) 01:30:13 | まとめwoネタ速neo