塵芥の風積地:工画堂スタジオ「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」レビュー

日記書いたりPCゲームのレビュー書いたり。行く先は風の向くまま気の向くまま。
工画堂スタジオ『白衣性恋愛症候群RE:Therapy (リセラピー)』

色々やろうとして方向性を見失ったように見える作品。

工画堂スタジオしまりすさんちーむ処女作改、
白衣ガールズアドベンチャーゲーム「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」のレビューです。

ネタバレ注意。
因みに私、無印版はプレイしておりません。

総合シナ 
 リオ
キャラムービー音楽演出シス 
 テム
60565555652



プレイ時間はたぶん総計8時間半くらい。
共通 3:20
さゆり 1:10
あみ 20
なぎさ 1:20
やすこ 30
はつみ 1:10
みゆき 40
ミドルプライス級としては長めです。
が、今作ではマウスホイール送りが実装されていないので
普段通りのスピードでない可能性がかなり高いです。

他の作品との比較は難しいかも知れません。
しかし追加ヒロイン勢は短いですね。


インストール容量は2.15GB。
最近の作品にしてはまあまあ軽めです。
ミドル枠と考えればそれほどでもないかも。

修正パッチは07/21現在なし。

ルートの制限ははつみとまゆき。
はつみはなぎさとさゆりのグッドEND後強制BAD回避可能、
まゆきは誰か一人クリア後ロック解除。他の追加ヒロインは
特に制限なく初回から攻略可能のようです。
推奨順は……特になし。追加ヒロインはシナリオ短めなのと
ロック掛かってる二人は伏線回収多めな事を踏まえてご自由にどうぞ。


■分野別評価

・シナリオ 5
新人ナースの奮闘記。但しファンタジー要素あり。

私初めはシナリオなんてご都合で恋愛要素盛り沢山
バカップルぶりを心行くまで堪能する作品なのかと
思っていたのですが全然違いましたね。
新人看護師としてせっせと働いていたら何時の間にか
距離が近しくなっていたパターンが殆どです。
しかも所々即死フラグがあるので実のところは
何時の間にかなんてレベルじゃない。

そういう描写もシナリオに深み出すためならまだ納得いくのですがね、
いざ恋人関係になった後のいちゃつき成分がほとんど無い。
まあ全年齢ですからね、キスくらいしかやる事無いんだからしょうがない。
なんて筈がない。とは、思いますが、現にそうなっている以上
これが一般作だと言われたら頷くしかない具合。


お気に入りルートはさゆりノーマルEND。
私的一番美しいルート。グッドならRE追加分もありますが
それを加味しても尚こちらの方が好き。


・キャラクター 6
主人公、なぎさ、やすこ、はつみがほぼ固定メンツ。
後はルートの対象キャラを加えれば大体回ります。
ところで名前が漢字じゃないのは何かの拘りか。

病院という環境故か病人は重苦しいもの背負っていますが、
それが看護師側まで伝播しているのは何故なのか。
こんな中普通のキャラとか出そうものならそれはそれで
浮きそうなのである意味仕方ないことなのかも知れませんけれど。


お気に入りキャラは……特になし。
共感はしても好きというかそういうのは何か違う。


・絵 5
一枚絵が65枚。REでの追加分は恐らく15枚。
ミドルプライス帯ですからね一応。こんなものでしょうか。
しかしそれにしてはヒロインが多すぎたのであった。
一人当たりはああ数えたくない。
使う場所のそんなに上手いとは思えないときもある、
のですがこれは代わりに入れて欲しい場所が見当たらない
と言う事もあったりするのからして難点。


立ち絵。
ヒロインはポーズ2。他は1。
距離は近中遠と3パターン。表情量は標準程度。
服装や細かいシナリオ付随の差分がちゃんと用意されていたり
するなど中々面白い点もあります。
因みに主人公も普通に登場。

背景。
25あるかどうか。多分。
寮と病院内で殆どの枚数使っちゃってます。
その所為か主人公の行動範囲めちゃくちゃ狭いんですよね。
基本的にこの2箇所の往復だけ。買い物に街へ
背景変化付きで出かけたのは共通序盤くらいですし。


・ムービー 5
OPムービーとED6人分+ノーマル汎用がスクリプトではなく
ムービーで固めてあります。しかもファイルから直接見られたり。

OPムービーは変哲のないキャラとCGの紹介。
EDはそのキャラの絵素材とスタッフロール。
全力で月並みです。


・音楽 5
15曲+OPinst版の全16曲。
内6曲がヒロインのテーマ曲として振られています。
つまり……バリエーションに乏しいです。
それぞれのテーマ曲は割かし汎用性高いもの多いのが
なんとか救いかも知れませんが、それでも苦しいものは苦しいか。


・歌 5
OPとEDの全2曲。

どちらの曲もボーカルはキャラと言う事になっていますが
歌うことを優先された模様。


・声 6
このゲームは阿澄佳奈さんの奇声のためにあります。
いえ言い過ぎました。


・演出 5
用語カルテは優秀。しかし他の演出が乏しいというか無いというか。

クリア後の声優さんコメントは良いですね。素敵です。


・システム 2
昨今稀にも見ないレベルで手抜き。
コンフィグでテキスト表示速度変えられないとか
フルスクリーン表示できないとか目じゃない。
この時代にホイールでテキスト送りできないハイレベル仕様。
そして「次の選択肢へ進む」が本当に次の選択肢まで止まらない。
未読部分は既読判定にしちゃうし選択肢の前に何かENDに辿り着いたら
「次の選択肢はありませんでした。」と戻ってきちゃう潔さ。

本当にこれで良いと思ったのか、いやどうしてこれで良いと思ったのか、
つくった人とオーケー出した人に訊いてみたい。


あとクリア後に設定可能なヒロインシステムボイス、
その発音はちょっと使うの躊躇いますかね。
どちらかというと鬱陶しいの範疇。


・総合 60、総括
はい「白衣性恋愛症候群 RE:Therapy」でした。
恋愛要素が薄かったのは大幅な予想外ではありましたが、
それだけならまだ持ち直せた筈です。しかし恋愛犠牲にした先の
シナリオがファンタジー軸の力業というのは一体どう受け止めれば良いのか。
現役看護師がライターらしいですがそれこそあんな重い話を超能力や
愛の力なんぞであっさり解決しちゃって良いんですかね。

あとルート確定後からの選択肢。
個人的にBADとかは無問題というかもっとやれ派ではあるのですが、
選択肢ってつまり主人公の性格選択な訳ですよ。しかもそれぞれ
正解がある訳で、プレイヤーはグッドEND行こうと思えばキャラの
こと考えて正しいものを選ぶ必要がある訳です。
これって恋愛描写の薄い、読み物としてのこの作品にマッチしている
とは思えないですね。


キラ☆ふわガールズラブ展開はかなり抑え気味、シナリオは
シリアス寄せた割に処理がご都合と中々のやんちゃぶりです。
……次は年齢制限掛けてみますか?
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