塵芥の風積地:ユニゾンシフト:ブロッサム「時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線-」レビュー

日記書いたりPCゲームのレビュー書いたり。行く先は風の向くまま気の向くまま。
ユニゾンシフト:ブロッサム新作応援中

惜しいけれど秘めたものを感じさせる作品。

ユニゾンシフト:ブロッサム6作目、
昼と夜の学園ブレイクスルーAVG「時計仕掛けのレイライン」のレビューです。

ネタバレ注意。
ソフパル作品のプレイは初なので「それいつもの事ですよ?」
みたいな事があっても生暖かい目で見守るか、教えて頂ければこれ幸い。

総合シナ 
 リオ
キャラムービー音楽演出シス 
 テム
80686576664



プレイ時間はたぶん総計5時間半強くらい。
本筋1 1:30
眠子 30
本筋2 50
鍔姫 30
本筋3 1:50
憂緒 30
ミドルプライス級としては標準でしょうか。
ただ個別ルートが極端に短いのは要注意。


インストール容量は1.46GB。
軽いですね。昨今の作品としてとても軽いですね。

修正パッチは07/31現在なし。

起動時ディスクチェックあり。毎回。
ゲームディスクは取り出しやすいところに置いておきましょう。

ルートの制限は特になし。
ですが個別ルートの配置構造上
眠子->鍔姫->憂緒
が素直かと思われます。


■分野別評価

・シナリオ 6
魔術の生きている学園(但し一般性と非公開)での……何だろう。
トクサ、早い話がお悩み相談室の活動記録とかそんなところ。

上にも書いた通り途中離脱型のルート構造なので、
日々活動している中で特定のフラグ立てるとそっちEND、
悉く折っても一応EDまで行きます。そして憂緒フラグがあると
ED後に追加というけったいな構造。
つまり誰とも恋愛対象にならないにも関わらず、
ストーリー的には完遂するといったことが可能なのですね。

にも拘わらず、なのかそのため、なのか分かりませんが、
ヒロインのルートはかなりおまけっぽいと言うか短いです。
特に憂緒なんてルート入っても恋人関係になるわけではない
という面白具合。下手に長くすると主題がブレそうとか
そんな事思ったのか知りませんが、これは概ね良くない方向かと。
個人的には短いながらもその間大変笑わせて頂いたので
満足度としては問題なし。キャラに思い入れあると辛いかも知れませんね。

学園の仕組みとか謎解き要素とかその辺りの伏線は
大体回収されます。が、全てではないし結構大きいものも残っています。
ただ解かれるものについては、親切な伏線の張り方してくれているので
不意を突くようなことは起こらなかったです。手持ちの情報で
ちゃんと分かるようになっているので考えながら進めるのも一興。


お気に入りルートは鍔姫。
どのルートも色んな意味で愉快ですがこれが一番
まともというか乙女チックというか大変こそばゆい。


・キャラクター 8
トクサ3人と風紀2人の出現率が非常に高いです。ほぼ常時。
故にヒロインであるにも関わらず眠子はあまり出番が。
夜の一般生徒ですから仕方ないとは言え良い配分ではないですね。

キャラ自体はみんな特徴的というかキャラ被りが出ないように
綺麗な棲み分けされているような印象。
小太郎が男だったのは多分正解。女だったら憂緒との抗争が
発生していたに違いない。良いツッコミ兼和ませ役でした。

眠子も鍔姫もルート入ってからの変化っぷりが凄い事なってます。
あれがギャップ萌えって奴ですね。良いと思います。
憂緒は……シナリオ展開自体公式がSS書いたってレベルなので何とも。
オチは好きですが。トクサの日常。


お気に入りキャラは特になし。
やっぱり個として絞り込むにはシナリオが短いことと、
メインキャラ達を群像的に見るのがこれの1つの面白さかな、と。


・絵 6
一枚絵が59枚とSD絵が23枚の計82枚。
ミドルプライスにしては大ボリューム。

特徴としては野郎だけの絵があったり二人以上描かれている
絵が少なくなかったりすることですかね。それと主人公が普通に
随所で登場。寧ろ単独絵もあり。ただ図体がでかい。
ちょっとした違和感あるレベルですがマッチョマンなのでそういうもの?

SD絵にコミカル全て任せているわけではなく一枚絵でも
そういった趣の絵があったりとバリエーションに富んでいます。
流石に逆はありませんが。

使ってくるタイミングが中々個性的なので気にしてみると
面白いかも知れません。しかも違和感ないという匠の業。


立ち絵。
メインキャラはポーズ2と腕差分かそれに近い量。
サブは腕差分。モブみたいなキャラは棒立ち。
距離は中のみで拡大による疑似近あり。
表情も標準クラスですが、感情アイコンが豊富だったり、
叫び系はテキストウィンドウに装飾付いたり、
上手い具合にSD絵とか出てきたりで意外と立ち絵演出は
しっかりしている印象。ただジャギーが気になるときあり。


背景。
時間差分総含みで全83枚。
夜になると校舎の模様変わりますからね、
それ考えると結構な枚数になっているのではないかと思われます。
ただ、作品内で学外には一歩も出ません。唯一プロローグで
学園の資料受けとるときのみです。これは凄いこと。


・ムービー 5
OPムービーと学園変化、ついでにブランドロゴ。

特に面白味のないキャラとCGとあらすじ紹介ムービー。
曲のテンポには合っていますが内容に合っているかと言われると微妙。


・音楽 7
全18曲。ミドルプライスとしては標準程度?
少なくとも曲が足りなかったような印象はなかったですね。

ヒロインのテーマ曲というものは曲数的に厳しいですが、
キャラ(と雰囲気)をイメージして作られた曲がかなりあります。
ヒロインは勿論小太郎、静香、リトに二人まで。

お気に入りの曲は
・Camellia
ツバキ違いで鍔姫のイメージ曲。
オーダーは凜としたの中に優しさを、という抽象っぷりだったらしい
ですがしっかり感じられて流石の一言。
・心と魂(こころ)
基本物悲しい曲なのですがヴァイオリンが
ハッスルし過ぎで何か壮大さが+されているという。
と言うか全体的にヴァイオリンの人ノリが良すぎである。
・Music box "Ley-Line of Twilight time"
主題歌のオルゴールアレンジ。心に響く悲哀サウンド。


・歌 6
OPとEDの全2曲。

OPは作品に沿ったような歌詞。
ただ色々含んだため視点があやふやな感じも。
そして何より詩の主題が作品内で解決されていないのが問題か?
ボーカル曲としては耳に残るのですがフルで聴くと
やや変化の乏しさが気になるのでムービー向けと言えそう。

EDはOPをピアノとヴァイオリンメインでアレンジして
ボーカルがKIYOさんだけ。歌詞は2番になっております。
これぞ締めくくり、見たいな余韻を持たせる後味感。
サントラでもフルバージョン無かったのはちょっと残念。


・声 6
文句一つも無いのですが凄いと思うような演技もまた無かったり。
正に自然体。


・演出 6
学園の切り替わりとか章の始まり終わりとか
立ち絵演出周りとかあと舞台装置の使い方もかな。

遺品の組み入れ方は良かったですね。それ故のイベントもあったりで。
世界を効果的に使えていたのではないかと。

そういえば本筋クリア後にリザルト画面が現れます。
何の結果かというとシナリオ中の謎解き正解率に応じたランク。
最高か最低だとちょっとしたご褒美……ごほうび?
何というか選択ミスっても大丈夫だったことに驚きました。

音楽鑑賞モードで水月陵さんのコメント見られたのにもびっくり。
総括と曲毎って何このご褒美。あらゆる製作スタッフの中で
コメントが見られるのは水月陵さんだけ!
その代わりサントラのジャケットは本当にジャケットで紙一枚。
これ後日一般販売するんですよね……?


・システム 4
基本的な機能は搭載。クリアすると立ち絵鑑賞モードだって開きます。
何がいけなかったかというと、起動時毎回のディスクチェック。
こいつは中々厄介。やらない時はマスターをミュートにして
放置しておくと言う事も出来なくはないですけれど。

後は音楽鑑賞モードで水月陵さんのコメント読めるのは素晴らしいですが
独立のボリュームとか再生停止リピート類のボタンが一切無い
というのは使い辛いですね。好きな曲掛けながらCGや立ち絵鑑賞できる
のですから全曲リピートかシャッフルは欲しかったところ。


・総合 80、総括
やはり一番のネックは個別ルートの短さ。そしてメインルートにしても
全ての謎が解決したわけではないという若干の消化不良。
後者は外伝小説とか発売予定されてますし各種展開を狙っているのかな
と考えれば良いのですかね。
そんなこんなで、嫌な話ですが期待掛けてプレイすると物足りない作品
に感じられやすいかと思います。今回の私みたいな体験版やって
何となく面白かったら良いな~みたいな軽さで手にとって頂ければ恐らく
楽しめるのではないかと。言わば存在からして掘り出し物。
ただそうなると、人に薦められないのですよね。何とも難しいものです。

ともあれ、個人的には予想外に楽しめました。今後続編かシリーズもの
かが出るなら買いましょうかね。そのときは恋仲になってからの描写
を強化して頂きたいですね。
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