塵芥の風積地:Whirlpool「竜翼のメロディア」レビュー

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本格ファンタジーとは一体何だったのか。

Whirlpool第11作目、しかしFDクラスを数えない渦巻さんとしては7作目の
竜と音楽が紡ぐファンタジー恋愛ADV
「竜翼のメロディア - Diva with the blessed dragonol -」のレビューです。

体験版の感想はこちら

ネタバレ注意。

総合シナ 
 リオ
キャラムービー音楽演出シス 
 テム
63468767766


◆プレイ時間はたぶん総計12時間半くらい。
共通 3:00
二大 40
メル 1:20
他三人 40
セルフィ 1:40
シンシア 1:20
クロエ 1:30
フローラ 1:30
トゥルー 50
シナリオボリュームは標準程度。
全体共通のあと二大ヒロインか他三人の共通どちらかに分かれ、
その後個別へと段階的な分割が行われます。
二大ヒロインといえど個別シナリオ量は特に優遇ない様子。


インストール容量は3.23GB。
思ったより軽かったという印象でしょうか。

修正パッチは10/07現在出ていません。

ルートの制限は最終ルートのみ。5ヒロインクリア後タイトル画面に出現。
それまでの順番は特に気にすることないです。お好きな順でどうぞ。


■分野別評価

◆シナリオ 4
かつて竜と共存した音楽が盛んな国で
一市民が竜を引き取るところから始まるお話。

初の本格ファンタジーと聞いて期待しすぎたのかも知れませんね。
そも本格とは何なのかの話になりそうなので深くは詰めませんが、
これは世界設定によく分からない点が目立ちました。
そしてアーティファクトの存在。
この作品ではドラグノールの残したオーパーツ的な技術品として
描かれているのですが、そのカバー範囲が広くそして曖昧。
不合理的な部分は全てアーティファクトが何とかしています
と言っても通用してしまいそうなこの世界には没入が
非常に困難なものがありました。


お気に入りルートは特になし。


◆キャラクター 6
個別に入ると他キャラの出現率が減少傾向。

近頃奇特なキャラが増えてきている中でこちらは実に堅実。
デザインやキャストなどポテンシャルは十分秘めていた筈なのですが
シナリオが軒並み盛り上がらなかったですね。
ヒロイン視点とかあったら化けていたかも知れません。

主人公。個別に入ると付き合う前でもナンパシーンが絶滅危惧。
そしていざ付き合うと他には見向きもしないという割と純情派。
恋すれば人間変わるものです。


お気に入りキャラはクロエ。
不幸体質にめげない強さやコメディ担当的な部分が
楽しかったです。


◆絵 8
一枚絵が102枚。SD絵は30枚の全130枚超と公表通り。
SD含むで100程度も少なくない中でこれは
かなりのボリュームと言えるでしょう。

ただ使うタイミングがあまり上手くない、
というかそういうイベントに乏しかったという
印象が少なからず。

立ち絵。
ヒロインはポーズ3つあり。他も出番多めのサブは2ポーズあったり。
距離は近中遠と一応分けておきますがもっと細かい制御が可能そう。
感情アイコンもあるので表現としてはかなり豊か。

背景。おおよそ30枚以上。
自宅に商店街、音楽院や城と城下町一帯が行動圏。


◆ムービー 7
OPムービー。
ただCG並べたりするだけではなく頑張って動かしたり
カメラワークに凝ってみたりとムービー用の調節が
なされており滑らか。


◆音楽 6
BGMは全25曲。こちらのボリュームは標準的です。
ヒロインのテーマに5曲、シンシアの演奏用に2曲、
スポット5曲と結構専用に割いちゃっているので
個別回すときは多少物足りなさがありました。


お気に入りの曲は
・cry for you
感傷用。あまり沈みすぎないところが
センチメンタル。


◆歌 7
フローリア単2曲メル単2曲のデュエット3曲にヒロイン総出1曲で全8曲。
本格ファンタジーに続きウリその2であるこの曲数。

全曲作品内に存在する設定なのにこの楽器群は何なのかと
思われるかも知れませんが無問題。演奏用アーティファクトです。

2大ヒロインの曲はかなり演出用チューニングですが
合唱曲の出来がすごぶる良かったので私は幸せです。


◆声 7
ウリその3である豪華声優陣。
フローリアの親しみやすさとかシンシアの天然とか
セルフィの実直さとかクロエのクレイジーさとか。
メル? ……は歌唱力ですかね。


◆演出 6
強制オートは重罪。
いや今回は歌との兼合いもあるので仕方ないとしましょう。
しかしスキップできないのは辛い辛すぎる。

立ち絵演出は上述の通り華やか。SD絵との調和も素晴らしい。
ドーラとか飛んでるときはずっとふわふわしてますし、
着地点を背景オブジェクトに合わせる様な位置にしますし。

シナリオ中所々アイキャッチが入ります。
一区切りと言う事でオートセーブも。


◆システム 6
体験版と同等。
機能は申し分ないですが多少負荷が気になりますね。
あと次の選択肢にジャンプが切に欲しい。

シーンジャンプのポイントが各ルートの導入のみで
しょんぼりしましたが、回想機能が充実で、
CG挿入のあるイベント(SD含む)はここから
見られるようになっています。

音楽鑑賞画面は曲名の背景に画像がありボーカルが誰だとか
馴染の場所がどこだとかが一目で分かるようになっており非常に親切。

ボイスメモ機能は実際中々使い辛い。
やはり台詞というものは会話の流れがあってこそだと。
バックログ保持量の少なさも若干影響。

TIPS機能は割と重要なことがさらっと書いてあったりして
所詮小ネタと軽視していると危ない。
実際緊急モードのネタとかしっかりあって謎の充実具合です。


◆総合 63、総括
レクト。この場合超常現象が発生する歌のことで、
それに深く関わるルートもいくつかある訳ですが、
プレイしていて思いました。この作品で語っている
音楽と私の知っている音楽は別である、と。
レクトとは一定の効力を聴者に関わらず与えるもので、
聴く人により捉え方の異なる音楽ではない、
と当たり前のことを改めて気付かされました。
勿論私の知っている音楽を語るルートもあったのですが、
そちらはそちらで説得力の稀薄さが惜しい点。



本格ファンタジーだとか音楽を題材だとかで手にした作品
ではありますが見事にどちらも空振ってしまった結果がこれ。
しかし今のWhirlpoolを見るという点で悪くなかったかなと。
判断指標の更新と自分の考え方の確認という
貴重な体験をさせて貰いました。

最後に。
TIPS No.085の説明文は変えて欲しい。
その書き方だと拡大解釈すると作品崩壊も目じゃない。
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