塵芥の風積地:ALcotハニカム「あえて無視するキミとの未来」レビュー

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ALcot ハニカム 『あえて無視するキミとの未来 ~Relay broadcast~』 応援中!

あえて無視された未来はいずこへ

ALcotハニカム第8作、ハニカム文庫シリーズ初フルプライスの
君と未来を探すADV「あえて無視するキミとの未来 ~Relay broadcast~」のレビューです。

ネタバレ注意。

体験版感想はこちら

総合シナ 
 リオ
キャラムービー音楽演出シス 
 テム
68575666767


◆プレイ時間はたぶん総計9時間弱くらい。
共通 1:10
七凪 1:40
南 1:40
計 1:50
爽花   2:30
フルプライスとしては短め。
ハニカム文庫シリーズ前作の春ポコと比べると
若干長くなっていますが、個別は基本同程度。
共通は大幅減でヒロイン数や正ヒロインルートの長さにより
なんとか、といったかたち。
ミドルでやたら長かった春ポコと短いフルプライスの今作では
シナリオボリュームにおいて豪華になった感は得られ難そう。

インストール容量は2.97GB。
フルプライスらしい容量。
ただムービーに800Mも使っているのが若干気になります。


修正パッチが存在します。
細々修正ですがないよりあてた方が良いのは確実。

ルートの制限は2段階。
南と七凪クリアで計ルートが開放。
計クリアで爽花ルートが開放されます。
という訳で攻略順は同キャラループとかしない限り2択。
そして個人的お奨め順は
七凪->南->計->爽花
です。どちらのルートも回想が挟まるのですが、
七凪ルートの方が遡るため多少楽かと。


■分野別評価

◆シナリオ 5
未来視の能力を持つ主人公の学園に
同じ能力を持つ人が転校してくるお話。

なのですが、その転校生ルート以外では未来視が空気。
あんまり突っ込みすぎるとジャンルが迷子になってしまう
可能性があるとは言えなんだかなぁ。
その唯一出番の多いルートでも描かれ方が好きでなかったり
するのですが、実に青春的な点は作風に沿っていて外しません。

シナリオは取り立てて素晴らしいと思える箇所が見つけ辛い点と
気になる表現がそれなりに点在して気が散るのとが相まって
全体的にちょっと首を捻りたい気分。
気になる表現というのをひとつあげると「憮然」
これに正用ではない方の意味を持たせて使うことが異様に多い。
中の人はちょっと検索かけてみると良いですよ。
数回なら流しますけど、どれだけこの表現好きなのかと
尋ねたくなるレベルの頻出ぶりで湧いてくるのは嬉しくない。

そういうのを振り払って見てみると、夏休み潰して
部の皆でひとつの目標に突き進むという極めて青春です。
共通ルートが短く選択肢一回の直後分岐なので、
話が分け方がスムーズだったのも良い点でしょうか。
個別ルートは2人に壁が立ちはだかると言うより、
ヒロインとついでに主人公についても掘り進んでいくタイプ
なのが多少変わってる風。
主人公の情報すらも小出しなので感情移入型の人は
多少辛いところあるかも知れませんね。


お気に入りルートは強いて挙げて七凪。
一番主人公とヒロインの関係について触れられたルート。


◆キャラクター 7
殆ど部活なので必然的に登場キャラが常に多め。そして固定的。
こういう空間に自分の居場所があるって良いですよね。

ヒロインはキャラが大人しめな印象。
七凪は単体で見ると強烈かも知れませんが、
そろそろALcotの残念系妹で括れる範囲かも。
そしてメインヒロインより縛りの緩いサブ達が
割と好き放題していた様子。自由度が高い分
気が付いたらやたら活躍していることも。

ただ主人公が恋愛に関して受動的というか
紳士的というかとにかく積極的には行かないため、
ヒロインから働きかけることが多々。


お気に入りキャラは計。
このどこか掛け違えたたまま引き摺ってきちゃった感
溢れる関係性が素敵だと思います。
因みにALcot社内でも人気らしいです。


◆絵 5
一枚絵が全80枚のSD画10枚で全90枚。
一枚絵はシナリオ中足りない印象は無いものの、
総数で見ると控え目。
SDはレアすぎて忘れた頃に出てきてビックリしたり。

サイトが公開された頃から思っていた塗りが好みじゃない
と言うのは最後まで逆転することはなかったですね。
慣れはしたもののそこまででした。

立ち絵。
ヒロインと流々は2ポーズ他1ポーズ。
登場頻度的に修二にも2ポーズあれば良かったかも。
距離は遠中近完備。感情アイコンや漫画風な表情など
コミカル面に強いです。

背景。
30はない、と思う。
行動範囲がかなり限られているので不足感はありませんが
まずその狭さが問題のような気も。


◆ムービー 6
OPとEDムービー。

OPは随分説明的。OPと言うより紹介動画みたい。
立ち絵演出部分からSD絵にかけてが自然で好き。

EDはスタッフロールにそのルートのCGが順次流れる
昔よく見た気がするタイプ。バックの流れる雲が美しい。
ヒロイン分4種あるのみムービー鑑賞には爽花Ver.のみ


◆音楽 5
BGMは29曲+主題歌inst2曲の31曲。
しっかりフルプライスしています。
ヒロインのテーマ曲が2曲ずつあるのもフルプライスポイント。
この1人2曲というのは是非他のブランドさんも
導入して頂きたい所ですね。

担当が同じAngel Noteなので基本イメージは
文庫前作の春ポコにかなり近い感じ。
特に主張もなく自然に馴染ませるタイプ。


お気に入りの曲は、
・視線の先にあるモノは
珍しい重苦しさ。
息が詰まりそうな良い味出してます。
・君の周波数
河川敷で夕闇でも眺めていそうな穏やかな曲。
の割にはサビが賑やかで恐らく混線してる。


◆歌 6
OPとEDで全2曲。

OPは何というかサブタイトルRelay broadcastな感じ。
二番の歌詞から判断するに主人公視点っぽい。
らしくないほどハイテンションな歌です。

EDは別に爽花だけではなく全EDでボーカル版が流れるため
特に限定チューニングはされておらず普遍的。
そのためどちらかというと総括的なシナリオの
爽花ルートに一番似合っているのは確か。
FULL版の発売が待たれます。


◆声 7
今作はヒロインの感情起伏が割と広めだった
気がするにも関わらず、同キャラである印象を
崩させなかった声優さん達の実力。
あと桐谷華さんは癒し。


◆演出 6
一区切り毎にアイキャッチ。
と言うかその日が終わったら、かな?

最終ルートクリアでタイトル画面と曲が変化。
これは文庫シリーズ的ですね。
ただ直前のEDを考えると変化後のタイトル画面での
状況が掴めないという若干難。
いやああいう絵はとても嬉しいのですがね。


◆システム 7
体験版と同様。
1/2 summerや中の人などいない!をベースにしたと思われる
コンフィグは1ページしか無いものの押さえるべきところは
しっかり押さえているスマートなシステム。
悩みは選択肢ジャンプがメニューバーに隠れているため
認知率が低いことだとか何とか。

鑑賞モードはムービーや立ち絵まであり上質です。
難点を挙げるとすればBGM鑑賞は他モードと併用不可なのと
CGギャラリーの並びが謎めいていることでしょうか。


◆総合 68、総括
他の文庫シリーズとフルプライス化によるボリューム以外は
そこまで変化はなく雰囲気を踏襲したものではあります。
が、勿論題材は異なるので、今回はそこの好みが引っ掛かった、
と判断するのが一番自然だと思います。
未来視の設定が納得いかないというか、散らばった情報を集めても
今ひとつ概要が出て来なくて煮え切らないのです。

体験版をやって特に3人原画が気にならない事を確認して、
未来視とかSF系の事象に凝り固まった持論を持たない人であれば
他のハニカム文庫シリーズと同様に楽しめるのではないでしょうか。
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