塵芥の風積地:ケロQ「素晴らしき日々~不連続存在~」レビュー

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これほどライターの思想が強く出ている作品は本当に稀。

ケロQさんから発売の、
「素晴らしき日々~不連続存在~」レビューです。

ネタバレ注意。

因みに、終ノ空は未プレイです。

総合シナリオキャラムービー音楽演出システム
88898597585

哲学ゲー?いいえすかぢゲーです。
プレイ時間総計20時間くらい。
Down the Rabbit-hole 4:30
It's my own Invention 5:50
Looking-glass Insects 3:20
Jabberwocky 3:20
Which Dreamed It 1:00
JabberwockyⅡ 2:00
ばらつきが酷いですが完クリ前提みたいな作りですし特に問題ないでしょう。

インストール容量は3.80GB。
800*600にしては大きいか。
しかしCG枚数、楽曲数が異様に豊富なので妥当でしょう。

章の順番は不可変です。無駄に足掻かず順繰りに進めましょう。
で、1,2,3章にはAnother(≒Happy) Endがありますが、
次の章の開放にはTrue(≒Bad) Endを見ましょうね。
という持ち上げながらも結局は落とすという素晴らしい構成です。
しかしながら、3章のAnotherは結構区切りのよい
終わり方なのでそこで満足するのはありかも。

さらに言うと特定のヒロインって明確な存在が希薄。
なので「こいつ攻略してぇぇぇ」みたいな期待には応えられないかと。
いや、よい子は見ちゃ駄目空間は数多くあるんですがね。

哲学で敬遠されるかも知れませんがそれほどでもないです。
いや、メインばりに絡みついてきますけど、
根からそぎ落としても割と大丈夫であるよう考えられています。
それよりもだ、
すかぢの嗜好がかなり出張っていることの方が問題ではなかろうか。
百合、野郎×男の娘、ふたなり、想部。
ここら辺への耐性と、
見ているだけで怒りが有頂天ないじめ、陵辱への耐性が必要でしょう。

・おおすじ
一つのお話を複数視点、平行世界、俯瞰者を用いて多面的に描く。


■分野別評価

・シナリオ 8
構成上深みのあるシナリオというより広い空間を扱うシナリオというか。
これだけ視点つくって破綻させないのは凄い。

・キャラクター 9
都合5つの視点を用いる作品です。深みが出ないはずがない。

・絵 8
複数原画だったりちょっとくせのある絵だったりしますが、
使われるタイミングによって塗りを全力で変えてくる姿勢が素晴らしい。
あと空の背景はCGモードに用意するという力の入れ具合です。

・ムービー 5
これは特に目立つ所無し。

・音楽 9
雰囲気の構築という意味でかなり良い仕事。
普通のエロゲじゃ聴けないような曲たくさん聴けてとてもしやわせです。
完クリするまで音楽鑑賞出なくてちょっと焦ったりもしたけれど。

・歌 7
数が多い、作詞がライターのすかぢ先生、と良いところもありますが、
多少使い所が上手くない。

・声 5 
フルプライスで男は一人除いて声なしってのはねぇ。
いや、ケロQ、枕の拘りか何か知らないけれど。
流石にメインクラスが声ないと違和感あるかな。
卓司の芝居がかった声がそこはかとなくリアルさを醸し出す。

・演出 8
台詞中に立ち絵が動いたりはしないけれど、
BGMの使い方が本当に上手い。ループは物凄く下手だけど。

・システム 5
ロードしてからバックログを遡れる。意外と少ないのよね。
マスターボリュームあり。
キーコンフィグある程度可能。
良い点はこれくらい。

テキスト表示速度調節が荒すぎる。
Qセーブなし。
スタッフロールがなんか重い。Q9400が半分持って行かれた。
BGMがたまに音飛びする。繊細だね。

・総合 88、総括
良くできていた。本当に良く出来ていた。
けれどもしこれを去年やっていて、
2010年ベストにしたかと言われたらしなかったと思う。

この作品は凄い。
制約を気付かせない程度のテキスト。
登場人物もサブ以上はそれぞれ意味づけを持って存在する。
シナリオのためにキャラを作ったのではなく、
このキャラ達だからこういう物語が進む、という書き方が出来ている。
物語の根である哲学すら、最悪思考放棄してもメッセージは伝わるようになっている。

それでも、やっていて楽しかったか、と訊かれると悩む。
哲学ものが面白くてどーするよ、ゲームは楽しくあるべき、
そんな衝突が未だ処理出来ていない感じ。

取り敢えず、すかぢ先生を知っている人なら問題なく読めるでしょう。
知らない人は、ちょっと冒険かな。


この作品から言えることの一つ。テーマを据えた作品は美しい。
見てごらん、この一言のために作り直された世界を。
幸福に生きよ!
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